CLINIC BLOG

2023.05.19更新

現在学会を中心とした専門医、指導医なる先生が大勢おられるが歯科において最も専門医として必要とされてきた分野が歯列矯正である。卒業して30数年経つが当時は矯正を目指す人は卒業後さらに4年間大学院で学ぶことが義務づけられ学位取得後矯正専門医の元で臨床経験を積み重ねてようやく一人前になれたものである。現在マウスピース歯列矯正のトラブルをメディアを通して耳にするが悲しい限りである。歯型をとりマウスピースを作成して歯を動かしていく一見簡単な手法ではあるがどんなケースも治せるものではないことを理解しておかなければならない。やはり基本となる最初の診査診断そして説明が極めて重要となる。①治らない症例がある②費用と日数は③歯を削るのか否か④同じ先生がみる?そんな当たり前のことが守られていない。

最後に矯正は歯列だけ治せばよいと思いがちである。後戻りやアゴや咬合までしっかりケアしていないと後で困ることになる。

投稿者: 南部歯科