CLINIC BLOG

2022.10.15更新

深いむし歯を治療する時に、裏装という方法を使う事があります。むし歯が深いと言う事は歯の中の神経に近いことを意味し、深い部分をGIセメントなどで裏装してその上に白や銀歯等を埋める言わば2重にする手技です。さらに1番深い部分に薬理効果を期待した覆とうをすれば3重にして埋める形になります。これは深い部分に直接白いレジン等を埋めると神経に異常が出るからで、銀歯等の硬いものでも神経に異常をきたす恐れがあります。少し手間がかかりますが神経を守るためには裏装は理想的な処置になります。     

 

投稿者: 南部歯科

2022.10.03更新

むし歯はその進行度合によりC0からC4まで分類されます。C0は白く白濁している状態で歯の弱い部分と考えればよいでしょう。C1はエナメル質に限局しているもの。C2は象牙質まで進行したもの。C3は神経まで進行したもの。C4は歯牙が崩壊したもので残根歯や乳歯のグラグラしたものをいいます。

当院ではC0はフッ素や薬液歯ブラシなどで歯を強くすることを考えて削る治療は薦めません。C2は進行を止めるためほとんどが削って詰める治療になります。C3は神経まで進行しているので症状にもよりますが痛みが強い場合は神経を抜く事になります。C4は患者さんとの相談の上保存するか抜歯するか決めていきます。問題はC1いわゆる初期むし歯と呼ぶ状態です。昔はむし歯といえば全て削る治療でしたがC1の場合進行性か限局性のむし歯かよく診査し、時には経過観察しながら削らなくても良い場合も多いので何でも削る治療は良いとは言えません。進行止の薬剤やレーザー治療、予防充填などのあらゆる手段を用いてできるだけ削って詰める治療は避けたいものです。なぜなら詰めた物は取れるリスクがあり2次的にむし歯になる機会を与える事になるからです。また単なる着色の場合もありますので予防的なクリーニングも大切になります。

投稿者: 南部歯科

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